
映像・インスタレーション・空間プロジェクト
CIOU
ZIH-YAN
歴史資料、個人の記憶、想像による場のあいだで、映像が埋めうる空白を探る。
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主な作品
2017–2026|映像、インスタレーション、空間プロジェクト
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作家について

邱子晏(Ciou Zih-Yan)は1985年台湾生まれ。苗栗の客家の家庭で育ち、現在も台湾を拠点に制作・生活している。
國立臺灣藝術大學美術學系の大学院課程を修了。
映像、インスタレーション、彫刻、空間プロジェクトにわたる制作を展開している。苗栗の客家として育った経験を起点に、台湾の戒厳令下の歴史的記憶を振り返ることが多い。フィールドワーク、口述による聞き取り、資料調査を通じて、再構築、偽造、再現のあいだを往還しながら、歴史の大きな物語が個人の生の経験にどのように入り込むのかを問う。
特定の場所での経験を物語性のある空間構造へと転換し、音、映像、物体を組み合わせることで、鑑賞者を現実と想像、記憶と忘却のあいだへと導く。2024年には《曼德拉記憶》で「臺北美術獎」のグランプリを受賞した。
制作について
個人の記憶と歴史を再構築する
邱子晏は、自ら直接経験していない歴史と個人がどのように関係を結ぶのかを、制作を通じて問い続けている。戒厳令解除の二年前に生まれ、苗栗の客家の家庭で育った彼の戒厳令や白色テロに対する理解は、家族の記憶、地域での経験、そして後に出会った映像や史料に由来する。知識としての理解と自身の実感との隔たりが、制作の出発点となっている。台湾ニューシネマが日常生活に歴史を託す方法も、映像による物語を展開するうえで重要な参照点となってきた。
フィールドワーク、口述による聞き取り、資料調査を通じて、地域の細部に、歴史が個人の生に入り込む手がかりを探す。そして再編集、演技、虚構によって、過去にあらためて近づくための想像上の場を構築する。「空白を埋める」ことは、こうして継続的に展開される制作手法となった。語られなかった経験、証言のあいだの食い違い、記憶の欠落に、目を向け、議論できる場を与えるのである。異なる版の物語を作品のなかに共存させることで、個々人による歴史理解の差異が保たれている。
セットの構築と映像の撮影は、ともに彼の物語を形づくる。板紙、木造の構造体、模造された物体には手作業の痕跡が残り、セットの裏側や支持構造も鑑賞者の視界に入る。こうした制作過程を見て取れることによって、鑑賞の対象は、映像がいかに生まれ、空間がいかに組織されるのかという問いへと広がる。鑑賞者は身体の位置、移動、視点の変化を通じて、スクリーン、物体、展示空間のあいだを行き来し、歴史が語られる仕方を体感する。
制作の対象が家族や地域の記憶から、軍事遺構、植民地期の自然研究、アイデンティティへと広がるにつれ、歴史への問いの射程も拡大してきた。その根底には、図像、言語、物体が歴史認識をどのように形づくるのか、また個人が既存の物語のなかで自身の位置をどう見いだすのかという関心がある。映像とインスタレーションは、これらの問いを感覚的に受け止められる経験へと変え、鑑賞者が自身の記憶を携えて理解に参加することを促す。
学歴
- 國立臺灣藝術大學美術學系 修士課程修了(MFA)
個展
- 「 」— 邱子晏個展/鳳甲美術館/台北
- 「山城記事」— 邱子晏個展/嘉義鐵道藝術村/嘉義
主なグループ展
- 「Fragments in Recall: Contemporary Moving Image from Taiwan」/1646 Experimental Art Space/ハーグ、オランダ
- 「物件交換所」/臺北客家公園/台北
- 「熱暑人-熱/暑的文化與當代藝術」/臺中市立美術館/台中
- 「儲物誌」國立臺灣藝術大學コレクション展/有章博物館
- 「ACC NEXT: Emerging Asian Artists」/ACC/光州、韓国
- 「如果這都不算 Ai,那有什麼好 Bi」/新北市美術館
- 「2025 臺北雙年展」/臺北市立美術館/台北
- 「149 Nautical Miles Against Amnesia」/綠島人權藝術季/緑島
- 「2025 臺南國際人權藝術節-藝術是人權」/成大藝文中心/台南
- 「臺北美術獎」/臺北市立美術館/台北
- 「我很失敗」/海馬迴光畫廊/台南
- 「物思人:以物件與原鄉記憶閱讀當代臺北客家」/臺北市客家文化主題公園
- 「新增遺漏地點」/嘉義市立美術館
- 「由林成森」/嘉義市立美術館
- 「辶反風景」嘉義美術館開館グループ展/嘉義市立美術館
- 「隱航海」/後牛房實驗場/マカオ
- 「赤裸異聲」/Mississippi Arts Center/ジャクソン、米国
- 「菸葉、地毯、便當、紡織機、穴居人:當代藝術中的工藝及技術敘事」/鳳甲美術館/台北
- 「近未來的交陪」蕭壠國際當代藝術節/蕭壠文化園區/台南
- 「風起潮間帶」澎湖大風藝術季/澎湖
- 「末日再生」マカオ・台湾アーティスト・レジデンス交流/マカオ
- 「聲語遶境:兩個港口的對話」台湾・北アイルランド交流展/高雄市立美術館
- 「亞洲生活手勢」國立臺南藝術大學・中央美院交流展/國立臺南藝術大學
- 「藝術介入淡水河口」竹圍工作室アートキャンプ/淡水・滬尾砲台
受賞・収蔵
- 「臺北美術獎」グランプリ
- 「客家創新獎」
- 國立臺灣美術館の若手作家コレクションに収蔵
- 「世安美學獎」
レジデンス・その他の活動
- 嘉義市立美術館 アーティスト・イン・レジデンス
- 牛房倉庫 アーティスト・イン・レジデンス/マカオ
- 總爺藝文中心・嘉義鐵道藝術村 アーティスト・イン・レジデンス
- 「末日再生」アーティスト・イン・レジデンス/マカオ
- 國藝會ビジュアルアート・キュレーション事業「後地方-地方性的逆轉」キュラトリアル・チーム
- 「巴克力藍-海岸藝勇空間創造計畫」アーティスト・イン・レジデンス
- 臺東鐵道藝術村 第五回アーティスト・イン・レジデンス「好粗工」
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